フリーランスになるための準備と期間は?やることリストと重要なポイントを解説!
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フリーランスとして失敗しないためには、会社員の間に行う準備が重要です。
この記事ではフリーランスとしての新たなキャリアをスムーズに開始できるよう、フリーランスになる前となった後の「やることリスト」とともに、それぞれの重要なポイントを解説します。
Point
✓ 今後必要そうな各種ローン審査は社員のうちに済ませよう
✓ 国民年金への切替や開業届など事務手続きは必須
✓ 継続的な案件取得には人脈作りのためのコミュニティ参加やフリーランスエージェントの登録が必須
目次
会社員からフリーランスになるまでの準備期間
会社員からフリーランスになるための準備期間は、個々の状況によりますが、一般的には数ヶ月から1年程度の時間が必要とされています。この期間は、自分のスキルを磨き、人脈を作り、フリーランスとしてのビジネスを立ち上げるための準備を行うためのものです。以下に「会社員からフリーランスになるまでにやること」と「フリーランスになってからすぐやること」をリスト化しましたので、ご活用ください。
会社員からフリーランスになるまでにやること
✅ 1.人脈づくりやコミュニティへの参加
✅ 2.専門性の高いスキルの向上
✅ 3.会計や税金の知識の習得
✅ 4.各種ローン審査
フリーランスになってからすぐやること
✅ 厚生年金から国民年金への切替え
✅ 社会保険から国民健康保険への切替え
✅ 開業届の提出
✅ 青色申告承認申請書の提出
✅ フリーランスエージェントへの登録
会社員からフリーランスになるまでにやること
1.人脈づくりやコミュニティへの参加
フリーランスになる、ということは、ご自身で仕事を獲得するということと同義です。そのためには、まず自分の事業の存在を知ってもらわなければなりません。ご自身の得意とする分野のイベントに参加したり、SNSを活用して自分のスキルをアピールしたりすることが有効です。
また、同じ分野のフリーランスやクライアントとなり得る企業とのネットワーキングも大切です。具体的には、LP(ランディングページ)を作成してInstagramやXに広告掲載したり、フリーランス協会や地域の商工会議所に加入するという方法があります。
フリーランスは企業から信用が得られにくいため、仕事を任せてもらえるように人脈形成や信頼関係構築はとても重要なステップです。
2.専門性の高いスキルの向上
フリーランスとして成功するためには、他の人と差別化できるような専門性の高いスキルが必要です。そのためには、自分の得意な分野を深く掘り下げ、そのスキルを磨くことが大切です。資格取得や経歴書・ポートフォリオの作成など、これまでのキャリアや実績などを整理してフリーランスとしての強みが伝わるように準備しましょう。
ポートフォリオの作成はPowerPoint、CanvaやGoogle slides、ペライチなどのクラウドサービスを使うとテンプレートがあるため便利です。
3.会計や税金の知識の習得
フリーランスとして働くと、自分でビジネスの収益と支出を管理し、税金を計算して申告する責任があります。フリーランスは会社員とは異なり、給与から自動的に税金が差し引かれることはありません。したがって、基本的な会計と税法の知識は、フリーランスとして成功するための重要なスキルとなります。
フリーランスとして必要となる会計や税金の知識を解説します。
①収入と支出の管理
フリーランスとしては、自分のビジネスに関連するすべての収入と支出を記録し、追跡する必要があります。これには、クライアントからの支払い、オフィス用品の購入、旅行費、広告費などが含まれます。
②税金の計算・申告
収入と支出の情報を元に、所得税を計算する必要があります。これには、自分の税率を理解し、適切な控除を適用する能力が必要です。また、年に一度、税務署に対して自分の所得と税金を申告する必要があります。これには、正確な記録を保持し、申告書を正しく記入し、期限内に提出する能力が必要です。
③会計ソフトウェアの導入
会計ソフトウェアは、収入と支出の追跡、税金の計算、税金の申告を助けるツールです。これらのソフトウェアの使い方を学ぶことは、フリーランスとしての会計作業を効率化するために有用です。例えば、freeeやマネーフォワードというクラウドサービスは、会員登録すれば無料で請求書を作成することができるため、導入をおすすめします。
これらの作業は税理士や会計士にアウトソーシングすることもできますが、基本的な会計と税法の知識を持つことは、自分のビジネスを理解し、成功するために重要です。
4.各種ローン審査
フリーランスとして働くと、定期的な給与収入がなくなるため、金融機関からのローンの審査が厳しくなることがあります。これは、金融機関がローンの返済能力を評価する際に、安定した収入を重視するためです。したがって、フリーランスになる前に、必要なローンの審査を済ませておくことが一つの選択肢となります。
具体的には以下のようなローン審査が該当します。
①住宅、自動車ローン
フリーランスとして働く場合、住宅ローンの審査は特に厳しくなる場合があります。自動車のローンの場合は、ローンの額が住宅ローンに比べて小さいため、審査が通りやすい場合もあります。
②クレジットカード
フリーランスとして事業を運営する場合、事業用のクレジットカードが必要です。これは、ビジネス関連の支出を管理しやすくするためです。しかし、事業用のクレジットカードの審査も、個人のクレジットカードの審査と同様に、申請者の信用情報と収入を基に行われます。
③不動産賃貸
オフィススペースや店舗を借りる場合、賃貸の審査が必要になります。フリーランスの場合、収入が不安定であるため、審査が厳しくなる可能性があります。しかし、事業計画や収入予測を明確に示すことで、審査を通過する可能性があります。これらのローンや賃貸の審査を通過するためには、信用情報を良好に保つことが重要です。また、フリーランスとしての収入を安定させ、増加させることも、審査を通過するための重要な要素となります。
フリーランスになってからすぐやること
1.厚生年金から国民年金への切替え
会社員の場合、厚生年金に加入することが一般的ですが、フリーランスになると国民年金に加入することになります。最寄りの市役所や区役所の「保険年金課」にて「国民年金被保険者関係届書」を提出するか、マイナポータルを用いた電子申請が必要です。これにより、厚生年金の積立金は、国民年金に移行することが可能です。
2.社会保険から国民健康保険への切替え
フリーランスになると社会保険から外れるため、国民健康保険に加入することになります。住んでいる市区町村の役所にて「職場の社会保険資格喪失証明書・退職証明書」を提出します。
3.開業届の提出
フリーランスとして事業を始めるときは、税務署に開業届を提出する必要があります。これにより、自分が事業主であることを公式に認められます。
最寄りの税務署にて「開業届」を提出します。この手続きにより、事業主としての税務上の義務が発生します。
しかし、最近はオンラインで簡単に開業できる代行サービスなども多く提供されているため、活用してみて下さい。具体的なオンラインサービスは、e-taxを利用して自身で申請するか、freee、マネーフォワードなどで代行申請ができますので調べてみて下さい。
4.青色申告承認申請書の提出
青色申告を選択すると、所得税の控除が受けられます。そのため、青色申告承認申請書の提出も忘れずに行いましょう。具体的には、最寄りの税務署にて「青色申告承認申請書」を提出します。この手続きにより、所得税の控除額が最大55万円になります。なお、e-Taxを使ったオンラインで申請すると、控除額の枠が10万円増加し、最大65万円となるため、e-Taxの活用をおすすめします。
5.フリーランスエージェントへの登録
フリーランスとして働く場合、自分に合った仕事を見つけるのは一つの挑戦となります。そのため、エージェントへの登録は、フリーランスとしてのキャリアをスタートさせる上で非常に有効な手段となります。
フリーランス エージェントとは、特定の業界や職種に特化した専門家で、クライアント(仕事を提供する企業)とフリーランス(仕事を探している個人)をつなげるサービスです。エージェントへの登録は、フリーランスが自分に合った仕事を効率的に見つけるための強力なツールとなります。以下に、エージェントへの登録から仕事を開始するまでのプロセスについて解説します。
5.エージェントへの登録
フリーランスは、自分のスキルセット、経験、希望する仕事の種類に基づいて、適切なエージェントを選びます。エージェントへの登録は通常、エージェントのウェブサイト上で行われ、フリーランスのプロフィール、スキル、経験などの情報を提供することが求められます。
エージェントとのマッチング
登録が完了すると、エージェントはフリーランスのプロフィールを評価し、適切な仕事を見つけるためにその情報を使用します。エージェントは、フリーランスのスキルと経験がクライアントのニーズに最適にマッチする仕事を見つけます。
仕事の紹介
エージェントは、フリーランスに対して、自分のスキルと経験に最適な仕事を紹介します。ここでは、仕事の詳細、報酬、期間などの情報が提供されます。
契約の交渉
エージェントは、フリーランスとクライアントの間で契約の交渉を行うこともあります。
仕事の開始
フリーランスとクライアントが契約に合意したら、仕事は開始されます。エージェントは、フリーランスが仕事を適切に完了できるようにサポートすることもあります。
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