コンサルタントに必要なスキルは?現場で求められるものとは何?


コンサルタントを必要とするクライアントは、大手企業やベンチャー企業、官公庁などさまざま存在します。また、求められるスキルや領域もシステム導入、マーケティング戦略、経営戦略、業務改善、人事戦略など多岐にわたります。
そのため、コンサルタントに必要なスキルや、現場が実際に何を求めているのか、分かりづらく感じる方もいらっしゃるかと思います。
本記事では、コンサルタントに必要なスキルセットや、現場で求められることを記載しています。ぜひご一読ください。

読了目安:8分

 

 

 

コンサルタントの役割

コンサルタントは、大手企業やベンチャー企業、官公庁などのクライアントから相談を受け、クライアントが抱えている課題を解決に導いてあげる役割です。

また、コンサルタントと一口に言っても、経営コンサルタント、戦略コンサルタント、ITコンサルタントなどさまざまな分野、領域で活躍するコンサルタントがいます。

各コンサルタント職種の説明は割愛しますが、先にも記載している通り、クライアントごとにアプローチの仕方は違うものの、課題を解決に導くことが各コンサルタントの役割です。

例えば、「経営不振というほどではなくとも、会社全体の売上の伸び悩みが続いている」「売上の増加を図るために新しい事業展開をしたいが、何をしたら良いか分からない」「システム刷新プロジェクトを進めているが、プロジェクト推進がうまくできていない」「各社員が満足するような人事評価制度に見直し、変更したい」などの課題があります。

このように、各クライアント、部署、領域によって課題は異なります。 もちろん各コンサルタントにとって得意領域があるので、適材適所で対応していくことになります。

 

現場がコンサルタントに求めていること

クライアントにとって外部のコンサルタントに業務を依頼することは、課題解決をしてもらえる期待を抱えている反面、一部不安を抱えていることもあります。

その中でクライアントがコンサルタントに求めることは、親身になって対応してもらえること、クライアントの社風に共感し、慣れ親しんでくれることです。社風などに共感してもらえないと、クライアントとコンサルタント間の対立が起きてしまうのではないかという多少の不安を抱えることもあります。

ただ、ここで間違ってはいけないのが、コンサルタントがクライアントの言いなりになってしまうことです。言いなりになることで、コンサルタントが入っても、これまでクライアントが行っていたことと何も変わらなくなってしまいます。クライアントの社風に共感し、意見を聞きつつも自身の考えも伝え、クライアントの良いところを残しつつも、変化を与えることが重要となるでしょう。

「親身になる」「社風に共感する」「言いなりにならず変化を与える」という3点を意識して、業務従事してみてはいかがでしょうか。クライアントからの信頼が高まり、業務も従事しやすくなると思います。

 

コンサルタントとして必要なスキルセット

コンサルタントとして業務をしていくうえで、必要なスキルセットはどのようなものがあるでしょうか。ポジションや領域により違いはありますが、どのコンサルタントにも共通している必要スキルをいくつか紹介します。

 

論理的な思考能力

前述で変化を与えるという記載をさせていただきましたが、客観的かつ多角的に情報収集を行い、分析し、課題を解決することや、見えていなかった解決すべき課題を見つけてあげる力が求められます。また、そのために方針をどのように舵を取るか、業務をどのように改善するか、どのようなシステムを構築・導入すべきかなど常にロジカルに考える力が必要になります。

 

プロであるというマインドを持つこと

プロのコンサルタントとして、課題を解決することが出来るというマインドを持つことは非常に重要です。成功体験を重ね、プレゼンの数をこなすことで、このマインドを身につけることが出来ると思います。

 

コミュニケーション能力

クライアントやプロジェクトで関わるステークホルダとのコミュニケーションはとても重要になります。説得力、質問能力、傾聴スキル、など信頼関係を構築するために必要なスキルです。また、人として当たり前のことですが、報連相をしっかり行うこと、理不尽に感じても状況に応じて頭を下げられることなども必要になります。 この三点のスキルセットを意識して、業務従事していただければと思います。

 

コンサルタントとして持っていたら良い資格

コンサルタントにとって必要な資格はありません。ただ、保持していればプラスになる資格はあります。

こちらをいくつか例として挙げていきます。

・MBA

・PMP

・中小企業診断士

・TOEIC など

MBAについては、正確には資格ではなく学位になりますが、MBAは論理的思考力や英語でのコミュニケーション能力が身につけることが出来ます。昨今では、グローバル関連のプロジェクトも多く存在し、TOEICも同様ですが、英語スキルがあることはプラスに働くことが多いと言えます。

PM/PMOとしてのマネジメント業務が最も得意領域であるコンサルタントにとっては、PMPを持っているとクライアントからの信憑性が増す可能性はあります。先にも伝えた通り、コンサルタントとして業務するにあたり資格がなくとも問題なく、あくまでも自身の経歴書のプラスαになるくらいに考えておいてください。

資格については下記の記事に詳しく説明しているので、お手すきの際にご確認下さい。

まとめ

コンサルタントにとって、特定の領域で活用できる知識などがあるのはもちろん良いのですが、対人能力、思考力、柔軟性が非常に重要なスキルとなることがご理解いただけたのではないかと思います。実務で成功体験を積み重ね、コンサルタントとしての実力、自信を身につけていただければ活躍できる場も増えていくと思います。

 

 

執筆者:K.S

K.S

BTC Agent Mgrとして、顧客インダストリー別の課題を特定し、PJ最大化のための法人戦略を企画から実施まで牽引。企業・人材両面の顧客ロイヤリティの向上、継続的な関係構築をベースとしたコミュニケーションを心掛けている。

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