【ITコンサルタントが副業案件を獲得する方法】効率的に成功するには

ITコンサルタントとして働いていると、収入やスキルアップを目的に副業を考えることがあるでしょう。しかし、現実的には副業で希望に合う案件を見つけるのは簡単ではありません。
特に、土日や平日夜の限られた時間で行えるITコンサル案件は非常に少なく、企業ニーズも限定的です。
この記事では、ITコンサルタントが副業案件を獲得するための方法から、フリーランスとして活動する際の効率的な手段まで、具体的なステップや注意点を詳しく解説していきます。スキルを活かして副業やフリーランスで収入を得たい方はぜひご覧ください。

読了目安：15分

コンサルティングファームで副業は可能か？

大手コンサルティングファームでは、一般的に副業は禁止されています。これは、クライアントとの守秘義務や利益相反の問題が発生する可能性が高いためです。副業を認めているファームもありますが、厳しい条件が課されることがほとんどです。
特にフルタイムのコンサルタントの場合、副業に費やせる時間が限られており、許可されていても実質的に難しいことが多いです。
ファームごとに副業に関する方針が異なるため、具体的な副業規定を確認することが重要です。

ファーム以外のコンサルティング会社で副業は可能か？

ファーム以外の中小規模のコンサルティング会社では、比較的副業に寛容なところも増えています。
特に、スタートアップや新興企業などでは、社員が他の分野でスキルを磨くことを推奨するケースもあります。ただし、副業に関するルールは会社によって異なります。雇用契約や就業規則をよく確認する必要があります。
会社の許可を得る前提で、副業を行うことが推奨されます。

ITコンサルタントの副業における単価相場はどれくらいか？

ITコンサルタントの副業での単価は、スキルや経験、案件の内容に大きく左右されます。一般的には、以下のような単価帯が目安となります。

• アソシエイトレベル: 時給2,000〜5,000円
• コンサルタントレベル: 時給5,000〜10,000円
• マネージャーレベル以上: 時給10,000円以上

特に、クラウドやセキュリティ、データ分析などの専門知識を持っている場合は、さらに高単価な案件が期待できます。副業プラットフォームやエージェントを活用して案件を探すことが一般的です。

副業を始める際に守秘義務について注意すべき点は？

副業を始める際には、守秘義務に関する問題が非常に重要です。特に、前職や現職のクライアント情報を漏洩するリスクを避けるため、守秘義務契約（NDA）を徹底する必要があります。また、同業他社との取引を行う場合、利益相反のリスクもあります。これにより法的な問題が発生する可能性があるため、契約時に明確な境界を設定し、トラブルを未然に防ぐことが重要です。

副業が会社にバレるリスクは？

副業が会社にバレるリスクは、主に以下の理由で発生します。

• 住民税の変動: 副業の収入が増えると、住民税が増加し、会社にその情報が通知される可能性があります。
• ソーシャルメディアの利用: 副業に関する情報をSNSに公開すると、同僚や上司に見られる可能性があります。
• 副業先からの報告: 一部の副業先では、契約に基づいて従業員の副業を本業の会社に報告することがあります。

これらのリスクを回避するためには、会社の規則を確認し、必要に応じて許可を得ることが重要です。

従業員が同業他社に対して副業をする際のリスクは？

同業他社に対して副業を行う場合、以下のリスクが考えられます。

• 利益相反: 現職の会社との利益が対立する可能性があり、法的なトラブルに発展するリスクがあります。
• 顧客情報の漏洩: 同業他社に勤務することで、現職の顧客情報が漏洩する危険性があります。これにより、法的な問題に直面することもあります。
• 信用の低下: 同業他社での副業は、現職の会社からの信用を損ない、最悪の場合解雇されるリスクもあります。

どうしても副業したいならITコンサル以外の案件を獲得する

副業を希望するITコンサルタントにとって、どうしても副業を行いたい場合、ITコンサルティング以外の案件を選ぶという選択肢があります。
このアプローチの最大の利点は、利益相反を避けられることです。ITコンサルティングの本業と関連しない分野の仕事を選ぶことで、クライアント間の利害の衝突を防ぐことができ、安心して副業に取り組むことができます。

例えば、マーケティング、データ分析、プロジェクトマネジメントなど、コンサルタントのスキルを生かせる幅広い分野があります。ITコンサルティングで培った「問題解決力」という汎用的なスキルは、他の業界や職種でも高く評価されるため、IT分野以外でも十分に活躍できる可能性があります。この問題解決力は、業務の効率化やプロセスの改善、戦略的なアプローチを求められる案件において大いに役立つスキルです。

具体的には、スタートアップ企業へのビジネスアドバイスや、プロジェクトマネジメント支援、あるいはデータ分析を活用した経営改善など、さまざまな分野でITコンサルタントの知識とスキルを応用できる案件が見つかるでしょう。

このような案件を探すことで、本業に影響を与えず、安心して副業を進めることが可能です。さらに、副業を通じて得た新たな経験や知見は、ITコンサルタントとしてのキャリアにもプラスになるでしょう。

副業よりもフリーランスのほうが効率的

ITコンサルタントとして副業を行うことは理論上可能ですが、現実的には非常に難しい場合が多いです。特に、平日は本業に専念し、土日や休日に副業を行うことを希望する場合、そのニーズに合う案件は非常に限られています。実際に副業プラットフォームを確認しても、ITコンサルタント向けの「土日限定稼働」の案件はほとんど見つかりません。これは、クライアント企業が土日に活動していないことや、ITコンサルタントの業務特性上、長期的かつ継続的なプロジェクトが求められるためです。

このため、限られた時間を最大限に活かしたいのであれば、フリーランスコンサルタントエージェントを活用して企業案件に参画する方がはるかに効率的です。フリーランスエージェントは、プロジェクト単位での業務を紹介してくれるため、自分のスケジュールに合わせた仕事の選択がしやすく、また報酬も副業より高単価になるケースが多いです。

さらに、フリーランスとして活動することで、クライアントと直接交渉する機会が増え、時間や報酬面での柔軟性も広がります。これは、副業では得られにくい大きなメリットです。副業プラットフォームがカバーしきれない案件をフリーランスエージェントが提供できる点を考えると、効率的な収入確保のためには、フリーランスの方が断然有利であると言えるでしょう。

執筆者：K.S

BTC Agent Mgrとして、顧客インダストリー別の課題を特定し、PJ最大化のための法人戦略を企画から実施まで牽引。企業・人材両面の顧客ロイヤリティの向上、継続的な関係構築をベースとしたコミュニケーションを心掛けている。