あなたはPMOに適したMBTI？向いている人と向いていない人

PMO（プロジェクト・マネジメント・オフィス）は、企業のプロジェクト管理において重要な役割を担っています。プロジェクトの成功をサポートし、全体の進行を監督するPMOには、特定のスキルや性格が求められます。この記事では、MBTI（Myers-Briggs Type Indicator）を用いて、PMOに向いている性格タイプと向いていないタイプ、そして向いていない場合の対策について解説します。

読了目安：3分

MBTIとは

MBTIは、ユングのタイプ論をもとにした、世界45カ国以上で活用されている国際規格に基づいた性格検査です。心理学に基づいて個人の性格を16種類に分類しています。内向性/外向性、直感/感覚、思考/感情、判断/知覚の4つの二分軸によって、個人の世界観や意思決定のスタイルが明らかになります。

PMOに求められる特性

PMOの役割には、以下の特性が特に重要です。

論理的思考力
プロジェクトの進行を管理し、問題が発生した際には迅速かつ論理的な解決が求められます。

計画力と組織力
プロジェクトのスムーズな進行には、計画と組織力が不可欠です。

コミュニケーション能力
多くの関係者と連携し、プロジェクトの進捗を把握し、調整を行うコミュニケーション能力も重要です。

PMOに向いているMBTIタイプ

建築家　INTJ（内向性・直感・思考・判断）
INTJは、長期的な視野を持ち、戦略的に物事を計画する能力があります。高い分析力と独立した意思決定を行う能力が、PMOとしての役割に非常に適しています。

URL：https://www.16personalities.com/ja/intj型の性格

管理者　ISTJ（内向性・感覚・思考・判断）
ISTJは、細部に注意を払い、計画を忠実に実行することを得意とします。ルールを守りながら、一貫性のあるプロジェクト管理を行う能力がPMOに求められるスキルと一致します。

URL：https://www.16personalities.com/ja/istj型の性格

幹部　ESTJ（外向性・感覚・思考・判断）
ESTJは、リーダーシップを発揮し、チームを効率的に管理する能力に優れています。外向的で、明確なコミュニケーションが得意なESTJは、プロジェクトの進行を確実にするために役立つでしょう。

URL：https://www.16personalities.com/ja/estj型の性格

PMOに向いていないMBTIタイプ

仲介者　INFP（内向性・直感・感情・知覚）
INFPタイプは、創造的で共感力が高い反面、計画的な進行や細部の管理が苦手な傾向があります。自由な発想を好むため、厳密なスケジュール管理が求められるPMOの役割には不向きです。

URL：https://www.16personalities.com/ja/infp型の性格

エンターテイナー　ESFP（外向性・感覚・感情・知覚）
ESFPタイプは、人との交流を楽しみ、柔軟な対応が得意ですが、詳細な計画や長期的な視野でのプロジェクト管理は苦手です。即興的な行動を好むため、PMOのように厳格な管理が必要な環境には適していないでしょう。

URL：https://www.16personalities.com/ja/esfp型の性格

運動家　ENFP（外向性・直感・感情・知覚）
ENFPタイプは、創造的で人とのコミュニケーションを大切にしますが、計画性に欠けることが多いです。変化に富んだ状況で柔軟に対応するのは得意ですが、細かいスケジュール管理や厳密な計画を必要とするPMOには不向きといえます。

URL：https://www.16personalities.com/ja/enfp型の性格

向いていない場合の対策

PMOに向いていないMBTIタイプでも、次の具体的な対策を講じることで、PMOとして成功する可能性を高めることができます。

計画性を強化するための対策（INFP, ENFP, ESFP向け）

- タスク管理ツールの導入: AsanaやTrelloなどのプロジェクト管理ツールを活用して、タスクの可視化と優先順位付けを行います。これにより、計画的にタスクを進めることができ、スケジュールの遅延を防ぎます。 　

- 時間管理スキルの習得: Pomodoroテクニックなどの時間管理方法を学び、仕事の集中力を高める練習をします。タスクを25分単位で区切り、休憩を挟むことで効率的に作業を進められます。

- 定期的な見直し: 毎週、プロジェクトの進捗を振り返る時間を設け、計画の修正を行います。これにより、計画性を持続させ、プロジェクト全体を把握する力が養われます。

論理的思考力を強化するための対策（INFP, ESFP向け）

- データ分析の基礎を学ぶ: 基礎的なExcelスキルやGoogle Sheetsの活用方法を学び、データを視覚化して論理的に分析する習慣をつけます。数値データやグラフを用いて、感情ではなく事実に基づいた意思決定を行えるようにすることが重要です。 　

- 問題解決フレームワークの活用: MECE（Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive）や5W1Hなどのフレームワークを学び、問題の分解と分析を体系的に行うスキルを磨きます。これにより、感情に流されず、客観的に物事を判断できるようになります。

コミュニケーションスキルを高めるための対策（ENFP向け）

- フィードバックの積極的な活用: チームメンバーや上司からのフィードバックを積極的に求めることで、自分のコミュニケーションスタイルを改善します。また、PMOとしての役割に必要なコミュニケーション方法を他者から学び、実践に生かします。

- ロールプレイングの実施: 重要なミーティングやプレゼンテーションの前に、同僚とロールプレイングを行い、実際の状況をシミュレーションします。これにより、伝えたい内容を整理し、的確に伝える力が向上します。 　

- プロジェクト管理の基礎を学ぶ: PMBOK（Project Management Body of Knowledge）など、プロジェクト管理に関する標準的なフレームワークを学び、その知識をコミュニケーションに反映させます。これにより、専門的な言葉でチームをリードする能力が向上します。

外部リソースを活用するための対策

- メンターやコーチを探す: 自分が苦手とする分野に強いメンターやコーチを見つけ、定期的にアドバイスを受けることで、自分のスキルを補完します。これにより、個人の弱点をチームの強みに変えることができます。

- 専門家の助言を求める: プロジェクトが複雑な場合、専門家のアドバイスや支援を受けることも一つの方法です。例えば、IT関連のプロジェクトであれば、技術的なコンサルタントを雇い、技術的な部分を補強します。

PMOとして活躍し続けるために

PMOとしての役割を果たすためには、特定の性格特性やスキルが求められます。MBTIを通じて自分の性格タイプを理解し、それがPMOに適しているかどうかを見極めることは、キャリアの成功において非常に重要です。INTJ、ISTJ、ESTJのタイプは、PMOに必要な特性を備えており、プロジェクト管理において強みを発揮します。しかし、INFP、ESFP、ENFPのようなタイプでも、適切な対策を講じることでPMOとして成功する可能性を高めることができます。

また、今後フリーランスPMOへの転向を考えている場合、フリーランスエージェントを利用することをお勧めします。

フリーランスエージェントとは、自身で営業をしなくとも無料で案件を紹介してもらえるサービスです。

当サイトを運営するBTCエージェントでは、フリーランスPMOに特化した案件紹介を支援しています。

これからフリーランスを検討されている方もご相談いただくことが多く、お気軽にご登録いただければと思います。

執筆者：H.S

BTC Agent SCNとして、登録者向けのアドバイザリーをチームリード。現況のスキルを問わず、10年後のキャリアを見据えた人向きのHRコンサルティングに精通する。ITのみならず戦略・マーケティング・新規事業に至るまで幅広くサポート。