コンサルタントの仕事内容とは?業界・分野ごとに違いを解説!

 

 

近年、激化する企業競争の中で、企業が生き残るための戦略として重要な「コンサルタント」の力。 企業の経営施策を打ち出す上で欠かせない存在となっており、需要が増加するなかで今後コンサルタントを目指したいという方もいるかと思います。 この記事では、コンサルタント今求められている理由を紐解きながら、コンサルタントの仕事内容や、コンサルタントに向いている人の特徴について、まとめて解説します。

 

 

目次

  1. 1.そもそもコンサルタントとは?
  2. 2.なぜコンサルタントが必要か?
  3. 3.コンサルタントの仕事内容とは
  4. 4.コンサルタントが活躍している業界
  5. 5.コンサルタントに向いている人の特徴
  6. 6.まとめ
  7.  

1.そもそもコンサルタントとは?

コンサルタントの役割は多岐にわたりますが、総じて言えば、自身のキャリアで培った専門的な知識や経験を活かして、クライアント(組織・企業・個人)のビジネスや経営戦略、事業改善、パフォーマンス向上、技術の導入支援などに関するアドバイスを提供する専門家を指します。

ただし、コンサルタントはあくまでも「アドバイスを提供する」立場であり、最終的な意思決定はクライアント自身が行います。

コンサルタントは一方的なアドバイスを提供するのではなく、クライアントの目指したい姿をしっかりとヒアリングし、達成に向けた隠れた課題を洗い出しながらともに成功に取り組むことが重要です。

 

 

2.なぜコンサルタントが必要か?

なぜコンサルタントが必要か、クライアント側の立場で解説を行います。

さまざまな理由が挙げられますが、代表的な理由としては、3つにまとめられます。

 

クライアント側に専門知識、経験を持っているメンバーがいない

自社が抱える問題、課題に対して解決策を専門家であるコンサルタントに求めているケースです。クライアントは付け焼刃でない知識や経験を専門家であるコンサルタントに求め、本質的な解決を目指しています。

 

第三者目線の意見を求めている

自社で検討した事業戦略や組織改革案、マーケティング戦略などについて、外部からの分析を求めているケースです。

 

人員不足の最適化

クライアント側が人員不足をコンサルタントで補填するケースです。 クライアントは人員が不足しており、採用から教育までの工数も割くことができない場合、 即戦力で組織に負担がかからないコンサルタントを求める場合があります。

 

 

3.コンサルタントの仕事内容とは

 

 

分野ごとの業務内容

コンサルタントの専門領域は多岐にわたりますが、ここでは代表的なものをいくつか挙げます。

 

・経営

戦略策定や事業再編、マーケティング戦略などの幅広い課題に対してアドバイスを提供します。性質上、対象はいわゆる経営層となることがほとんどです。

 

・IT

DX化に向けたITインフラの最適化やセキュリティ、システム導入や実装に対してアドバイスを提供します。クライアントはIT企業の場合もありますが、商社やメーカーなどITに関する知識が少ない企業であることも多く、対象はクライアントだけでなく、ベンダーやSIerとの折衝も多く発生します。

 

・人事

新卒/中途の採用戦略や人材育成、人事制度の策定、組織文化の変革に対してアドバイスを提供します。

 

・ファイナンシャル

財務戦略、資金調達やM&A、投資評価など、クライアントの財務に関する全般に対してアドバイスを提供します。

 

・マーケティング

市場調査やブランド戦略、キャンペーンの企画に対してアドバイスを提供します。 また、近年ではWEBマーケティングを中心としたSEO対策に対するアドバイスの提供の 能力を求められることが増えてきています。

 

 

役職ごとの業務内容

コンサルタントの役職としては個々人の能力や任される業務により昇進スピードが違うものの、アナリスト・コンサルタント・シニアコンサルタント・マネジャーの順番で上がっていきます。

 

・アナリスト

新卒で入社後に約2~3年ほど経験する初級の役職です。調査に必要なデータ収集や分析、レポート作成などサポート中心の業務内容となります。

 

・コンサルタント

アナリストから独り立ちし、上記専門領域の高度な専門知識を活かしながらクライアントへアドバイスを提供するポジションです。いわゆるコンサルタントと呼ばれる最低限のラインです。

 

・シニアコンサルタント

プロジェクト管理やリーダーとしての業務を任されます。要件定義や設計書の作成、を中心にリリースまでも対応することもあります。プロジェクトの遅延やトラブル発生時のリカバリーを含めて、トータルで管理することが求められます。

 

・マネージャー

プロジェクトの全体管理以外にもクライアント上層部とのコネクション開拓や、 ビジネス開発として関わることもあるポジションです。

 

 

4.コンサルタントが活躍している業界

コンサルタントはさまざまな業界で活躍していますが、代表的な業界を挙げます。

 

金融業界:銀行や証券をはじめとする金融機関、保険関係 法令や規制対応、会計、税務関連で活用されるケースに加え、IT関係の導入やクラウドシフト関係の対応でコンサルタントが活躍しています。

 

IT業界:ソフトウェア会社やSIer、通信インフラ デジタル戦略、DX化、サイバーセキュリティ対応においてコンサルタントが活躍しています。

 

公共:電気、水道、ガス、石油や再生可能エネルギー 市場調査や環境持続性に関する事業戦略策定、DX化対応においてコンサルタントが活躍しています。

 

製造業界:完成車メーカーや機電系、プラント関係 経営戦略や業務プロセス改善対応においてコンサルタントが活躍しています。

 

 

5.コンサルタントに向いている人の特徴

コンサルタントとは、クライアントの目指したい姿を明確化し、目標を設定することや、データ分析を行いながら市場調査を実施し、現状を把握することなど、問題解決に向けた戦略を立てられることが共通して求められます。

その為には鋭い分析力と物事を明確に言語化できる能力や、問題解決に向けたアプローチや戦略を考えることが得意である必要があります。

かなり高度のスキルのようにも感じますが、まずはモチベーションを高く保つことと日々の自己研鑽を怠らないことが大切です。

クライアントと良好な関係を築くためにも、人の話をよく聞き、常に最新の業界動向や技術、市場ニーズの専門性を理解しインプットをし続けられる人が向いている人の特徴だと言えます。

 

 

6.まとめ

コンサルタントの仕事内容や活躍する業界をまとめましたが、いかがだったでしょうか。

コンサルタントの仕事内容や活躍する業界は多岐にわたり多種多様です。オールマイティに活躍できるコンサルタントはいません。

しかし共通して言えることは、コンサルタントとして活躍されている方は全員何かしらのスペシャリストであり、その分野においてはクライアントをしっかりとリードする能力を持ち合わせています。皆さんが働かれている業界でも活躍するコンサルタントは数多くいらっしゃると思います。

ぜひ皆さんもご自身のスペシャリティを活かしてコンサルタントというキャリアプランを描いてみてはいかがでしょうか。本記事がそのきっかけとなれば幸いです。

 

 

 

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